朱の蝶
母と話し、元気な姿を見た俺
は父と一緒に祖母が作って
くれた昼ご飯を食べている。

「ゲン、どう
 おいしいかい?」

「うん、うまいよ」

「ゲン、それで現場の・・・」

「あなた、休日まで仕事の話は
 やめてください

 ゲンは、私に会いに
 来てくれたのよ」

「ああ、そうだったね
 すまない」

辺りを見渡すと彼女の姿は無い

帰ったのか?

「ハルちゃんなら、ちょっと
 外してるわよ」

俺の隣、空いてる席に座る、母

「ゲン、貴方も、もういい年
 なのだから、そろそろ
 将来の事を考えたら
 どう?」
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