朱の蝶
ピンポーン

「タスク、開いとうで入り
 なんか、あったんか?」

私の装いに戸惑う、祐。

「二代目、すいません
 こんな早くから・・・」

「そんなん、構わへん
 でっ、何があった?」

「それが二代目、大変なこと
 が起きました

 先ほど、柳五の舎弟から
 電話がありまして・・・」

その内容は、昨夜の秘密の
集まりが、兄である四柳にばれ

今朝、柳五の部屋に四柳が現れ
彼を連れ去ってしまったらしい

行き先は、西村組・・・

祐の携帯電話で、私はニイナ
と話す。

「もしもし・・・」

元気なく、か細く
震える声・・・
< 300 / 451 >

この作品をシェア

pagetop