朱の蝶
そう、あなたは

わたしの愛する人

「俺は、愛する女を守る為に
 ここにいる
 
 ただ、それだけだ」

愛する女・・・

「ゲン・・・

 どうして?」

聞こえた、お前の声

振り返らずに、俺は言う

「何しにきたん
 
 とか言うのは無しだぜ」

俺は、お前の声を探す。

か細い声、聞こえる。

「死ぬほど・・・」

「二代目」

聞かせて・・・
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