朱の蝶

愛しい背中† 千景

俺の背中に突き刺さる

冷酷な視線

俺の背中に感じる

男達の中に宿る

めらめらと燃える

復讐の炎

『近づくな・・・』

神前・・・

おまえの命を奪った俺が
おまえの妹の命を守りたい
などと、おかしな話・・・

おまえは赦しては
くれないだろう?

毎夜、俺の夢に出てきて
この俺に耐え難い苦痛を
味合わせ続けてくれて
構わない

おまえの気の済むままに・・・

おまえが、地獄に堕ちろと
望むなら、堕ちてやるさ

だから・・・
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