朱の蝶
「ごめんやで・・・」

愛する男に償う為に
女は死を選んだ。

その光景を見つめる
私の足が震える。

見たくない・・・

あまりにも悲しすぎる光景に
ニイナの辛さ、悔しさを
感じる。

見たくないのに

見えるの・・

私、動けへん

そう、これは、まだ
ほんの序章にしかすぎない

それなのに、私の体

止まらない震え
 
噎せ返る、血の匂い・・・

苦しい
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