朱の蝶
『アンタみたいに怖い女』

『妊婦のお腹を打つ』

打つつもりなど、最初から
無かった。

ううん、彼女が知っている事を
話さなければ、私は間違いなく
お腹を打っていただろう・・・

「二代目
 これからどうしますか?」

「あたしは、疲れた・・・
 後の事は任せるわ
 
 シロウを今すぐ連れ戻して
 ケジメ、付けさせ」

「はい、分かりました」

「二代目
 事務所に戻られますか?」

「ああ、そうして・・・」

いつもの車内・・・

「タスク、確か今日は
 幹部の集まりやったな
 
 皆、集まるんか?」
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