朱の蝶
折れるほど、強く・・・

それなのに、どれほど強く
祐に抱かれても、今の私

何も、感じひん。

私は、また一人きりなん?

倒れて眠る、弦の姿が
私の瞳に映る。

涙で、ぼやけてゆくけど
私は目を逸らさず、弦を
見つめる。

貴方を見つめながら想う。

何で、私だけ、生きとん?

何で、弦は、眠ってるん?

私は、また、大切な人に
別れを言われへんの?

お兄ちゃん

一新

一生のお願いや・・・
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