朱の蝶

一生のお願い

それから、二年の月日が
流れた。

神前組・本部事務所前

黒い高級車が停まる。

降り立ったのは、祐。

祐は、銃刀法違反容疑等で
逮捕されていた。

「兄貴
 いえっ、三代目
 お勤めご苦労様です」

男達が一斉に頭を下げる

「ああ、二代目は?」

「中に
 いらっしゃいます」

「そうか」

「お帰りなさい
 
 三代目」
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