朱の蝶
何てね・・・

私が、以前のように
標準語で話せばいいのかな?

標準語??

首を傾げながら千景は
部屋の中へ入って行く。


私は、もう

独りぼっちじゃない。


ひらひら

ゆらゆらと舞う

朱の蝶・・・


今宵も、夜は明け

朝は訪れ

私は弦、貴方と戯れ

幸せの中で微睡む 

『いつかほんまに、ゲンの
 赤ちゃんが、このお腹に
 できたら

 私、めっちゃ幸せやろなぁ』


・・・終わり
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