朱の蝶
「弦・・・
ずっとここに
おったん?」
「ああ、大丈夫か?」
「うん、もう大丈夫やで
ちょっと食べ過ぎただけ
・・・弦?」
それは、ストレスからくる
胃痛だって事ぐらい俺にも
分かる
上体を起す、千景を俺は
この腕に抱きしめた。
「もう・・・苦しむ、なよ」
鼻をすする音。
「弦、どうしたん?
何があったん
泣いてるん?」
「泣いてなんかねえよ
泣くかよ
情けねえだけ・・・
お前を苦しめるものから
お前を守ってやるどころか
俺は、余計な不安まで
お前に抱え込ませて・・・
ごめん、ごめんな」
ずっとここに
おったん?」
「ああ、大丈夫か?」
「うん、もう大丈夫やで
ちょっと食べ過ぎただけ
・・・弦?」
それは、ストレスからくる
胃痛だって事ぐらい俺にも
分かる
上体を起す、千景を俺は
この腕に抱きしめた。
「もう・・・苦しむ、なよ」
鼻をすする音。
「弦、どうしたん?
何があったん
泣いてるん?」
「泣いてなんかねえよ
泣くかよ
情けねえだけ・・・
お前を苦しめるものから
お前を守ってやるどころか
俺は、余計な不安まで
お前に抱え込ませて・・・
ごめん、ごめんな」