朱の蝶
「お兄ちゃん、チカなんかに
いつも優しくしてくれて
ほんま、ありがとう」
「あほ
何、言うてんねん
妹に優しすんのは
アニキなら当然の事や」
「ありがとう」
私の瞳から、涙が溢れた。
私と兄は、母親が違う。
私は、兄の母親が病死した後に
父が再婚してできた子供・・・
兄と私は、20歳も年が違うので
その頃、兄はもう自立していて
私は、あの日、あの時まで
一度も兄に会った事は無かった
あの時・・・
いつも優しくしてくれて
ほんま、ありがとう」
「あほ
何、言うてんねん
妹に優しすんのは
アニキなら当然の事や」
「ありがとう」
私の瞳から、涙が溢れた。
私と兄は、母親が違う。
私は、兄の母親が病死した後に
父が再婚してできた子供・・・
兄と私は、20歳も年が違うので
その頃、兄はもう自立していて
私は、あの日、あの時まで
一度も兄に会った事は無かった
あの時・・・