朱の蝶
「心配するな
 俺について来い

 出よう」

席を立つ、貴方

アンタ・・・本気なん?

驚いている私に、貴方は
告げる。

「俺と一緒に暮らそう」

独りぼっち・・・

そう思っていた私に、貴方は

同じ言葉をくれる。

『兄ちゃんと
 一緒に暮らそな?』

優しい瞳・・・

「なあ?」

その微笑み・・・
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