大人と子供の境目
どうしてこうさらって、私のことわかるのだろうか。
「うん、まあ」
さらはニヤっと笑ってこう言った。
「颯太ね、引っ越すときみづき用事あって来れなかったでしょ。あんときめっちゃ寂しそうな顔してたんだよ。だからさらが、『みづきいなくて寂しいんでしょ?』って言ったっけ、素直に頷くのさ!我ながら、どっちが年上かわからないわ~」
そうちゃん。かわいすぎ。
「みづきも、颯太もなにげに恋愛偏差値低いからね~。見ててわくわくする」
さらは、望月奏太(もちづきかなた)君と付き合っている。
奏太君は、さらに一目惚れ。
もともと、中学は違うふたりだけど半年ぐらい前から付き合っている。
「そうちゃんは、どきどきすること普通に言っちゃうからずるいよ」