雨上がりの君に恋をして
03 相合い傘
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ザーザー・・・
「あーあ降ってきちゃったよ。」
そう。雨が降り始めた。
お母さんの言う通りだった。
傘持ってきてよかったぁ~
ここは窓際だから雨が降ったかどうかはすぐ分かる。
「やべ・・・傘持ってくんの忘れた。」
どうやら佐野くんは傘を持ってくるのを忘れたみたいだ。
どうしよう・・・
ここは貸してあげる!とか言ってあげたほうがいいのだろうか。
でも、傘は一つしかないし、一緒に相合傘をすることになるし。
ダメダメ。そんなの絶対にダメ!
「美雨?どしたの?顔、赤いよ。」