雨上がりの君に恋をして
えっ！？

「なんで分かったの？沙羅って超能力者！？」

「超能力なんかじゃないよ！見てれば分かる。どれだけ親友やってると思ってんの？」

そっかぁ。親友だから分かるんだ。
・・・っじゃなくて見てればわかるって私そんな分かりやすかった！？

「白状するよ。好き。どうしようもなく好き。佐野くんのことが。」

「じゃあその気持ち伝えたらいいのに」

「むっ無理だよ。私が告白して、変な噂になって迷惑したら嫌だもん。佐野くんを困らせることは絶対いや。」

嫌だもん。佐野くんが迷惑するのは。

「あたしは反対。伝えるべき。好きって感情は自分では止められないの。ドキドキなったり、胸が苦しくなったり。そんな感情を自分の心の中に思い出として消えていくなんて・・・私は、美雨の考え方には反対。」

「・・・。」

何も言えなかった。だって沙羅の言うことも当たってるから。でもこの感情は思い出としては消えない。一生かかっても消えないと思う。だって、これが初めての恋だから。
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