雨上がりの君に恋をして
1時間目はだるーい数学。

中年のおじさん先生が「この問題できるかー?」と私を指してきた。

こう見えて中学校は特進クラスでテストはいつも90点以上の為自分で言っちゃ悪いけど私は学年トップを争うほどの成績だ。

「前に出て解いてみろ。」
と先生が言ったので私は立ちあがり黒板へと向かった。

ー・・・・
私はすらすらと書いていきこんな問題楽勝だった。
「すごいなーこの問題難しいのに。やっぱり学年トップは違うな~」
そういって私をほめてくれた。

私は嬉しつつも冷静な顔をして席に戻った。

席に着くと佐野くんが話しかけてきた。
「さっきの問題解き方分かんないから教えて」
と言ってきた。

なぜだろう。話しかけられただけなのにドキドキする。

「あーここの問題はー・・・」
と私は全力で答えた。

「あ、出来た。お前教えるの上手だな」
とほめられた。

私は顔がカァーと赤くなって彼の顔をまっすぐ見ることができなかった。

もー佐野君のトナリだと息が持たない!!

わたしはその感情がわからないまま佐野君の隣に座るのだった。
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