あなたとの出会いは必然


妄想スイッチを入れようとしていると

「おはよー!なんか元気ないね…?」

藤田 海(フジタ ウミ)
同じクラスの仲の良い親友だ


「…おはよう。あたしも早く
シュウちゃん迎えに来てくれないかな〜」


シュウちゃんは小さい頃良く遊んで
いた子。あたしの初恋だった

シュウちゃんが引っ越してしまう
ことになり、あたしは泣きじゃくった


「モエちゃん!ボク絶対モエちゃん
迎えにくるから!モエちゃんボクと
けっこんしてね?また遊ぼうね!」

シュウちゃんにそう言われて…

「うん!!モエ、シュウちゃんが迎えに
来てくれるのズット待ってる!!」
とすぐ笑顔に戻ったものだ

「……佳!萌佳!」

「…ん?海、何?」


「もー!また自分の世界に入って!
そんな子供のころの約束まだ
信じてるの?本当かどうかも
分からない約束じゃない!」


「……でも〜(泣)」


…わかってる。わかってるんだ
シュウちゃんが迎えに来てくれる
と本当に信じてる訳じゃない
…でも今だにシュウちゃんが大好き
すぎて…信じたくてしょうがない




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