お嬢様が貧乏学生と2人ぼっち
「ゆせっていうより、ここ。だって私がここを選んだんだもん。」
「…そんなに僕は、君を、縛りつけていたのか。」
「………私は貴方を愛してる。」
「ありがとう、その言葉で十分だ。」
俺がケーキを食べ終わると、何とも言えない空気が流れてた。
あの…俺ふっつーに黙々と食べててすいません、何か。
瞬きが増える。
「あ、ゆせ。今日の晩ご飯の材料が足りない。悪いけど今日はゆせが買いに行ってくれる?」
そのセリフと共に差し出された一万円。
何となく、惨め。