お嬢様が貧乏学生と2人ぼっち
夏はとにかく暑いから、って琴未さんは部屋になかったエアコンと除湿器を買ってくれた。
あざす。まじであざす。
あ、ありがとうございますか。
ちゃんと言ったよ、ありがとうございます。
「頭の隅に置いといてほしいことなんだけど…私が嫌いな臭いは汗の臭い、それから洗濯物が半乾きの臭い。」
「じゃあその臭い嗅ぐとどうなるんですか、琴未さんは。」
「まぁ…仕方ないと呪文のように言い続けるわね。防げなかったのは仕方ない、でしょ?」
「その通りですね。」
仕方ないと呪文のように言い続ける琴未さんを、ちょっと見てみたい。
絶対おもしろいだろ。
ははん。