お嬢様が貧乏学生と2人ぼっち
俺はびっくりした。脆そうな、冷たい表情の修さんに。
激しく何度も瞬きをした。
「いや、あ、あなたの元へ帰ってくるじゃないですか。」
こう言うのが精一杯。
「その証拠があるなら僕は琴未を来年まで自由にする。だけどきっと無い。僕には君と琴未の間に愛が生まれるとしか思えない。今、琴未は僕を愛してくれてる。当たり前だ。僕は琴未に愛される為に努めているし、考えているし、行動している。でも君は…」
「らっしゃーせー!」