君とわたしの物語。
「~っ、わかった。作ってくればいいんでしょ!ただし、文句なしね」
「まずくなかったらね」
生意気~っ。いや、わたしが悪いんだけどさ、ちょっとくらい優しくしてくれたっていいよね?
「…嫌いなものは?」
あれ?
なんかきょとんとされてる。
でもそれは一瞬で、次はフッと柔らかく笑った。
なにかを企んでいる悪い笑顔でもなく、作った笑顔でもないそれは、何故かまたわたしの胸を締めつけた。
「トマト。プチトマトも無理」
(意外と子供っぽい)
ちょっとしたギャップに
笑いそうになった。
「…了解。あとは?」
「得にない。肉多め希望」
「(今のは聞かなかったことにしよう)」
明日からは大変だ。
ちょっと早起きしなきゃ。
この約束が、わたしを変えてくれたんだ――――…。