君とわたしの物語。
しょうがないから、明日からまたお弁当作りに励もう。
なんだか彼の無邪気な笑顔を見ていると、なんでも許してしまいそうになる。
どうしたものか…。
すると、お昼休み終了を告げるチャイムが鳴った。
「サボってもいい?」
「駄目に決まってるでしょ!」
さっきの汐らしい姿はどこに行ったのやら、相変わらず生意気な言いようだ。
なかなか図書室を出ていかない平澤くんを、無理矢理追い出しなんとか授業には間に合わせた。
さぁわたしも仕事仕事。
何故だかその日の午後は、いつもより仕事がはかどった気がした。