君とわたしの物語。



お弁当を作れと言われた日から1週間が経とうとしている。



もちろん今もしっかりお弁当作ってますよ。


たまにわざとトマト入れて小さな嫌がらせはしてるけど。






そして今は平澤くんとランチ中。何故かすっかり窓際の席が定位置になっている。

慣れって怖い。


ついでに言うと、わたしも今では平澤くんへの警戒心は無くなった。




「そーいや和未ってここの卒業生なんだっけ?」


「え?まぁうん」



最近じゃ世間話も交わすほど仲良し(?)になっている。




「じゃあ滝口さん知ってる?」

「滝口って、滝口 政尚?」


「そうそう。今外部コーチで来てんだよ。卒業生って言ってたからもしかしたら知ってっかなーと思って」



平澤くんは口いっぱいにオムライスを詰め込みながらしゃべる。あぁ、ごはんこぼれるって。



「滝口なら知ってるよ。2、3年の時同じクラスで仲良かったから。 懐かしいなぁー」

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