君とわたしの物語。
「ていうか、平澤くんってバスケ部だったんだね。知らなかった」
滝口はバスケ部だったから、すぐにバスケ部のコーチだと気づいた。イコール平澤くんもバスケ部なんだと今理解した。
「今さら?俺こう見えてもエースなんだけど」
…自分で言うなよ。
しかもニヤニヤしながら。
でもエースと言われてみると、何となく頷ける。
この顔で運動オンチだったら嫌かも。
「あらそーなんだ。じゃあエース君はきっと真面目に授業にも出るよね?」
そう、たった今お昼休み終了のチャイムが鳴ったとこだ。
「そーゆーの、ウザい」
に、睨んでる…!今なら蛇に睨まれる蛙の気持ちもわかる!
ここで負けるなわたし!
「ウザいって言われても事実言ってるだけじゃない」
今だに平澤くんは
わたしのことを睨んでる。
「…チッ」
…今舌打ちしたよね?!
結構恐いんですけど!!
なんか