15のチルドレン -Secret End-
あくる日。
過度なまでに家族に心配された俺は結局学校を休む羽目になってしまう。
やや両親が過保護気味になっている今日この頃だけど、俺は心配を掛けた一件があるから甘受。
自分に休息を与える意味で学校を休んだ。
勉強なんて不慣れなことばっかしていたから、頭がオーバーヒートしたのかもしれない。
午後には七度台まで熱が下がった。
気分も良かったからベッドで兄貴に貸してもらっている漫画を読んでいると、母さんが部屋に来て「友達が来てくれたわよ」会えそう? と声が掛かる。
遠藤と秋本がわざわざ見舞いに来てくれたらしい。
「うん」大丈夫だと言えば、母さんが二人を中に通してくれた。
初めて俺の家、部屋に訪れる秋本は興味津々に部屋を見渡していたけど、遠藤は脇目も振らずベッドに歩んでくる。
「大丈夫かよ、坂本。熱でぶっ倒れたって聞いたけど、無理してたんじゃねえの?」
開口一番に遠藤が心配の念を向けてくる。
「まだ顔色悪そうね」お邪魔して大丈夫だった? 遅れてやって来る秋本も珍しく素直に心配してくれた。
俺は正直に無理したかも、と苦笑い。
適当に座っていいから促した後、「座布団あったっけ」俺はベッドから下りようとする。
途端に口を揃えて「いいって」「寝てなさいよ」ストップコールが掛かってしまう。
仕方がなしに俺はベッドに戻った。
絨毯に座る二人は、早速今日の学校のことを報告してくれる。