君の笑顔に恋をした
朝、俺は直と会うことなく登校した。



「…あー、そういやあ少女マンガどうだった?」



「…あぁ…全くもって読んだ意味無しだったな」



「はっ!…んで?」



「…んで?」


んで、って何だ!?



「告白しよう、って思った?」


…ああ、そういうことか。


「ああ」



「そうかそうか。これは良かった」


信司は心底嬉しそうだった。
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