海蝶

「いやぁぁぁぁぁぁッ――」

「夢か……」

背中には、冷や汗をかいていた。

あの日のことをこうして時々思い出してしまう…。


………あたしは、一ノ瀬陽菜。
高校一年生。空龍の総長をやっている。

今は一人暮らし。2年前までは家族皆で暮らしてたけど、ある事件があって、両親を同時に亡くした…。


お金は、お父さんが一ノ瀬財閥の社員だったから困らないけど…。

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