不良彼氏は正反対
なんか、
どんだけあたし悲しい人なんだろ。
けど・・
知らなかったんだよ?
こんなに恋が苦しいなんて。
あたしが知ってる恋なんて・・
ドラマで見る
絶対にハッピーエンドなお話ばっか。
バッドエンドなんて・・
考えてなかった。
「じゃあ・・・あたしはこれでっ!!」
もちろん、
どうしていいかも分かんないから
逃げることしか出来なかった。
―――。
「行っちゃったな?」
「だな・・。どうしたんだろ、あいつ」
「泣いてたぞ」
「は?」
「あの子泣いてた」
知らなかった。
自然に涙も出ちゃってて。
それをあの人に見られてたことも。
だけど、
心のどこかでまた走って来て欲しいと
思ってるあたしが居た。
そのまま、
授業に戻る気力も湧かなかった。
だから・・・・・・
寮の屋上に来た。