不良彼氏は正反対

「探したんだぞ?」


愛斗はすごく息を切らしていた。


走ってくれたの?

探してくれたの?


こんなあたしを・・・。


だけどそれは・・・あたしに諦めて
もらうためなんでしょ?


重いから・・きっとそうなる
はず。



「お前さ・・はぁー・・」



ほら、

ため息までついてる。


愛斗がため息をついたと同時くらい


止めてた涙が再び溢れ出す。



「・・・っふぇ・・」

「は!?なんで泣いてんの!?」

「知ってる・・重いって分かってる!!」

「へ?」



こんなことだって・・

言うつもりなかったのに。


口から思いが溢れ出す。



「だけど・・好きって気持ちをどこに
やっていいか分かんないのっ!!」

「いやいや・・ちょっと待てって。
え!?誰が誰を好き?」



そしてこの状況でなぜか焦ってる
愛斗。


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