不良彼氏は正反対
やっぱり・・
愛斗はモテるよね。
恐れられてるとはいえ、
カッコいいし。
新入生代表で挨拶をしたときだって
顔を染めて見てる
人が居た気がする。
ってか、
あたしも一目惚れに近いし。
「でも絶対心配無いって!!」
「なんでそう言い切れるの?」
「折原くんって恋華のことすっごい好き
だと思うもん。それに、顔目当てで来た
やつなんて一番イヤでしょ」
「そうだよ、ね!!」
「そうだよ!自信持って!!」
あたしなんかが愛斗の彼女で
居ていいのかな?
ってすっごく思ったけど・・
あたしだって愛斗の隣に居たい。
このポジションを誰かに取られるなん
てイヤ。
考えるだけでイヤ。
だから・・・渡したくないの・・。
あたしもずっと愛斗の気を引いて
居られたら
いいな・・・・・・。
「恋華!」
「ん?」
そんなとき、
振り向かなくても分かる。
愛斗があたしの名前を呼んだ。