不良彼氏は正反対
「あっ、うん・・」
さっきまで喧嘩してて・・
まあ、
無傷だけど・・。
今はあたしに優しい言葉をかけて
くれる愛斗。
全部が愛斗だよね。
これからは・・
喧嘩好きの愛斗もあたしが受け止め
たい。
だけど・・それを邪魔する者は
すぐに現れる。
「恋華って・・キミ、森沢財閥の
お嬢様?」
「え!?どうして・・」
どうして
知ってるの?
そう思って彼の方を向くと、
愛斗に引っ張られた。
「あんま話すなって・・」
しかも、
とても悲しそうな目をしてそう言う
愛斗。
どうして・・?
どうしてそんなに悲しそうなの?
「まな・・」
「愛斗!」
「あ゛ぁ゛?」