不良彼氏は正反対

「あっ、うん・・」


さっきまで喧嘩してて・・
まあ、

無傷だけど・・。


今はあたしに優しい言葉をかけて
くれる愛斗。


全部が愛斗だよね。


これからは・・

喧嘩好きの愛斗もあたしが受け止め
たい。


だけど・・それを邪魔する者は
すぐに現れる。



「恋華って・・キミ、森沢財閥の
お嬢様?」

「え!?どうして・・」


どうして
知ってるの?


そう思って彼の方を向くと、
愛斗に引っ張られた。



「あんま話すなって・・」


しかも、

とても悲しそうな目をしてそう言う
愛斗。



どうして・・?

どうしてそんなに悲しそうなの?



「まな・・」

「愛斗!」

「あ゛ぁ゛?」


< 159 / 371 >

この作品をシェア

pagetop