不良彼氏は正反対
謝るくらいしか償いなんて思いつかない
のも・・
悔しい。
「迷惑かけちゃってごめんなさい・・」
あたしが謝ると、
「気にすんなって!こいつのが愛斗さ
んに迷惑かけてるぜ?」
「そうそう・・ってうっせー!」
などの、
笑いの答えが返って来た。
涙腺緩みまくりだよ・・。
―――なでなで。
そんな俯きながら泣くあたしに
愛斗は
そっと頭を撫でてくれた。
そっと・・
「温かいだろ?」
なんて無邪気に言うの。
可愛いなぁ・・。
「そうだっ!!蜜輝ちゃんは!?」
「私は大丈夫」
着いて一番に謝らなきゃいけない
相手だったのに。
大丈夫。そう言いながら出てきた
蜜輝ちゃんは
すっごくボロボロで。
「ごめん・・ごめんねぇ・・」
「大丈夫だってば~」