不良彼氏は正反対
「ひっでー!」
「ほんとのことだろーが」
俺があまりにもはっきり言っちまったか
ら、
柾輝は少し拗ねていた。
「けどよー恋華ちゃんってさ、なんか
なんに対しても距離おいてる気がしねぇ
か?」
「それは・・どうだろな」
一番、
恋華が悩んでることだと思う。
親との関係もあるからだとは思う。
一緒に居て俺はなんか為になってんの
かって思う。
だが昼休み、
これは始まりのサインだった。
・・・。
恋華は飯を食ってるといきなり口に
した。
「今度、婚約者に会って来るね?」
これだけ言ったんだ。
俺の頭ん中は疑問で埋まる。
だがきっと止めるなんて俺の我が儘は
通用しねぇから。
俺は興味がないように
「まじで?気をつけてな」
こう言った。
頼むから、
他のやつのとこになんか行くなよ?