不良彼氏は正反対
勢いがありすぎて、
愛斗はすごく痛がってた。
つい、
クスって笑っちゃった。
「あっ、恋華んで笑ってんだよ!?」
「だって・・あははっ!!」
「てめー!!」
「きゃあー♪」
愛斗は優しくあたしを抱きしめてくれた
んだ。
もう嬉しくて嬉しくて
顔はにやけてたと思うな。
だけどだけど・・
悪魔の登場みたいだ。
「恋華!!はよ♪」
「は?」
いきなり名前を呼ばれたと思えば、
向こうから一人の男が
走って来てる・・・・。
愛斗は声のした方を睨む。
嫌な予感がいっぱいした。
ほら・・
近づいて来てるのは委員長だ。
「遼?」
「恋華、朝から会えるなんてやっぱり
俺らは運命で繋がってんだな♪」
「無視してんじゃねーよ!!」
あたしの首には愛斗のてがまわされて
る。
だからすごく、愛斗から嫌な空気がはな
たれてるような感じがする。