不良彼氏は正反対
恋華は俺にすげー可愛い顔を向けてくれ
てる。
はたからみたら今から俺は勝手に
妬いて恋華をどっか遼のいねぇ所に
連れてくんかな。
だけど今の俺は・・・・・・
「恋華、わりぃけど俺・・用事あっから
先行くわ」
「えっ?愛斗?」
この場から
一人で逃げるんだ。
サイテーだろ?
恋華はびっくりしたように俺の腕を
掴んだ。
俺は・・
恋華を睨んだんだ。
すると、
手はゆっくり離れた。
「愛斗・・・」
「まあまあ、恋華。俺と話そうぜ?」
やっぱしムカつく。
自分に腹が立ってしゃあねぇよ。
なんで恋華は優しいんだよ。
遼にも優しくして・・
俺、
見てられるほど大人じゃねぇんだ。
初めて思った。
不良でよかったって
だってさ、
感情読めねぇから。
こんなきたねぇ心・・
恋華に知られたくねぇや。