不良彼氏は正反対

そんなとき、
優しさを素直にうけとるだめなやつ
でもあるんだ。


「なにがあったの?聞くよ?」

ほんとは、
弱音はくみたいで言いたくなかった。

けど、
口は、俺の思いを受け入れることはない
みたいだ。


「蜜輝はさ、俺をどう思う?」

「え?」

「俺は・・
蜜輝にとってどんな存在?」

「・・・愛斗は・・ずっとあたしの特別
な位置に居るから・・」

「ははっ。んだよそれ!仲間ってことか?
特別なのは当たり前じゃん」

「・・・・・・」


小さい子が苦手なやつはよく言うんだ。


小さい子が悪びれもなくやってくる
所が一番苦手なんだと。


ああ、そうかも。

聞いた瞬間俺は納得したけど、
今の俺はまさに


ガキみたいに無神経だったんだ。


「愛斗・・・やっぱりなにがあったの?」


なぜか

無言になっていた蜜輝がいきなり話した
のは俺を心配したような


呼びかけだった。


「いや、ただ・・」

「ただ?」




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