不良彼氏は正反対

分からない・・


あたし、

幸せになるために諦めようとしたの
に・・・

それは違うの?


「あたし・・・どうしたら・・」


分からない分からない!

どうしたら・・いいの?


「そんなの簡単だよ?」

「え?」

「恋華は、わがままになればいい」


わがまま?

そんなの言えない。

無理なお願いをしたら、人は嫌な顔を
する。


そんな顔が、あたしにとって一番辛い。


「そんなの・・言えないよ。ってか、言
う人居ないって」

「居るじゃん!
折原くんだって、あたしだって言ってく
れていいよ!!」


わがまま言うことなんて知らなくて、

自由がほしい?


あたし、

行動もせずにそんな事だけ願ってたん
だ。


ばかだなぁ。


「莉藍、ありがとう・・・」

「どういたしまして!」



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