不良彼氏は正反対
莉藍、
ありがとう。
あたしはやっぱりなにも知らない。
そんな状態で愛斗に恋して。
上手くいくなんてなくて、
たくさんの試練がある恋をした。
だけど、
それを手助けしてくれる人も居てくれる。
諦めたくない。
これは、
あたしの初めてのわがままです。
「あたし、愛斗を諦めたくない!
婚約だってしない!」
「うん、素直でいいんだよ。
わがまますぎないほうがかえって変な
ときもあるから」
愛斗の気持ちがあたしから遠のいて、
蜜輝ちゃんに少しでも気がいってたとし
ても
あたしは諦めない。
ほんとは・・そんなのあってほしくない
けど、
キスの理由もちゃんと話してくれる
よね?
そんな願いをこめても
まだ響いてる。
恋が引き裂かれる音。
もっと耳を澄ませば聞こえていたのかも
しれない。