不良彼氏は正反対

今は・・・こいつのが恋華といる
時間は長いだろうから。


悔しいが、

ここは認めることしか出来ない。


「なら、奪ってみろ。」

「は?」

「日曜・・俺の家で恋華の家族と食事
会をする予定だ。
もちろん・・・婚約についての話しも
進める」

「だからなんだよ」



みせつけか?

こっちは上手くいってるんだと。

こいつが考えることはわからん。



「理解力ねぇな」

「はぁ?」

「その会場から、
恋華を連れ去ってみろ。あいつの親の
前でさ」



これは遼の挑戦状でもあり、
かけでもあるんだろう。


だったら・・・
この喧嘩、かってやろうじゃん。



「はっ。俺様に出来ないと思うか?」

「・・・交渉成立だな。
楽しみにしてるぜ?」



そうやって馬鹿にしていればいい。

今は・・・俺の幸せばかり考えている。


だけどほんとは・・
キミのためだよ・・・恋華の幸せを考え
てやりたい。



< 210 / 371 >

この作品をシェア

pagetop