不良彼氏は正反対

嫌だ嫌だ!!

俺はあいつを・・・

幸せに出来るのか?


俺が浮かべてた未来は・・・
ちゃんと二人が笑ってんのか?


そう思い直すとわかんねぇ。

俺しか

笑ってないかもしれねぇ。


「恋・・華、」


そんなとき、

窓から・・・恋華が見えた。


笑ってる。

誰と話してんだろうか。



恋華の隣には・・・

一緒に笑い合う・・・遼がいた。


耳を済まさなくても聞こえるだろう?


――ブチッ。


なにかが完全に引き裂かれた音が。


恋華・・・
お前の幸せは俺との間でうまれねぇん
だな。


ふいに、


恋華と目が合った。


恋華は・・俺の方に向かったのか?
窓から消えた。


これは好都合だ。


別れが告げやすいから。





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