不良彼氏は正反対
自分の意思だってちゃんともってるし、
結婚だって
自分がいいって想った人とするんだから。
言いなりになんかなるもんか。
「お言葉ですが、わたしは・・・婚約
なんてするつもりはありません。
ましてや・・結婚なんて」
「どうして?好きな方でもいるの?
遼さん、いつもあなたに優しいでしょ?」
「はい・・・」
あたしには
その優しさはもったいないくらい。
どう返していいかもあたしには分からな
いよ・・・。
「ならっ!」
「おい、せかすな。恋華、ゆっくり考え
直すんだ」
「あなた・・・」
お父さんは冷たくそういいはなって
部屋を出た。
なにそれ・・
どんなに時間をもらってもあたしの
気持ちは変わんない。
だけど、
なんて人間は単純なんだろう。
いつも、
幸せになる逃げ場を探していて
きっと幸せを求めてる。