不良彼氏は正反対
あたしは愛斗の姿を見た瞬間、
バッっと委員長の手を振り払った。
あっ・・・あたし最低だ。
委員長を傷付けたんだもん。
「職員室でいちゃいちゃっていいなぁ。
逆に萌えた?」
「はっ。じゃぁやれば?」
「そうだな。お前は・・・俺のお古と
恋愛ごっこか?趣味わりぃ」
お古・・・恋愛ごっこ・・・?
その言葉はあたしの胸に深く突き刺さる。
もう・・・
聞きたくないっ!
ごめんなさい。口を挟むのを許して・・。
「愛斗くん」
「は?」
あたしの呼び掛けに冷たく愛斗は
答える。
だめだ・・・
ここで怯んでしまうのは。
「先生に用があるんじゃないんですか?」
「うっせーな。
おまえに関係ねぇだろ?」
少しだけ、
なんかブチってきた。