不良彼氏は正反対
選んだあたしの道
(恋華side)

___森沢豪邸。


はぁーっ。

朝からあたしはため息がでてしまう。


自分の気持ちは決めて来たけど、
家に返ってくるのは


身体が拒否してるって感じだ。


いつまでたってもあたしに居場所はない
し。



「恋華様っ!お帰りなさいませっ」

「ただいまです。荒野さん」


家の中に入るとすぐに
荒野が、出迎えてくれた。


「恋華、今日はしっかり話すんだぞ?」

「はい」


偶然近くにいたお父さんはそう冷たく
吐き捨てて



どこかに行く。


ほら、やっぱりこんな感じ。

出迎えてくれるのは執事かメイド。



なんで?
あたしは・・・多分、家族に必要とされ
たいんだ。


ただ、そう願うのは欲張り?


結婚すれば優しくなってくれる?
そんな馬鹿なことまで


あたしは考えてる。


どうすればいいの?



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