不良彼氏は正反対

そんで、


娘は可愛がらない?

どう見たって失敗の結婚だったでしょ
これ。


「今日は・・・よく考えて答えを出し
なさい?」

「はい」

「それじゃ、先に行ってるわよ?」

「分かりました」



――バタンっ。


よく考えろってことは・・・簡単に
断わるなってこと?


ごめんなさい。

だけどもう気持ちは決まってますから。



「恋華様、終わりました」

「ありがとうございます」



あたしはドレスが着終わると、

さっと立ち上がり歩き出す。



愛斗、あなたは・・・
今誰を想っていますか?


きっとそれはあたしじゃない。



だけどだけど、

お願い。


ギリギリまであなたを想っていたい。



わがままかもしれない。


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