不良彼氏は正反対

今から、

他の人を想うように・・ならなきゃ
いけないのに。


だけどだけど体だけはやっぱり正直で
怖いの。


愛斗を忘れたくないよ・・
だけどこれの方がわがまま。


馬鹿あたし・・・
今泣いたらみんなにバレる。


大丈夫だ。

勇気を出して踏み出すから。



―――がちゃ。


「すみません、遅れました」

「遅いぞ、恋華」

「久しぶりねぇ」

「お久しぶりです、お二人共。
それに・・・遼さん」

「久しぶりか?」

「あっ、学校で会いましたね」

「だろ?っつーか座れよ?」

「はいっ」



部屋を開けると

もうみんな揃っていた。


なんだか席にもつきにくかったけど、
委員長のお陰で


普通に座れた。



優しい・・さすがだな。


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