不良彼氏は正反対

あたしは、

いつもなんでも、なにをしても
一つしか目にはいんなくて


人を傷つける。


だけど、委員長や優しい人は周りにも
好かれて


親にだって自慢の息子ってなるの。


本当に羨ましい、あたしはきっとそんな
賢い子にはとうてい

なれっこない。



「それで、恋華ちゃん。
婚約のことはどう思ってるのかしら?」


食事をとりはじめて
少したった時、
委員長のお母さんがあれに話をふった。



「遼は、自慢の息子なんだ。
真剣におすすめできるよ?」


温かい、

委員長は親にも好かれててやっぱり
温かいね?



あたしも、

あなたなら好きになれる気がするんだ。



「恋華、お前どう思ってるんだ?」


あたしは、

お父さんの問いかけにそうようにそっと
答える。



「あたしは・・・」



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