不良彼氏は正反対
ついつい、
微笑ましくなってしまった。
「似あってるなんて、光栄ですよ」
「本気で思ってるぞ?」
「遼さんは、なんで私と婚約していいと
思ったんですか?」
なんでこんなこと聞いてるんだろう。
なんだか
期待してたのかな?
この人ならあたしを強く想ってくれてる
んじゃないかって。
優しい人だから。
例え、不良でも。
「なんでって・・ただ恋華に惹かれたん
だ。あの倉庫であった日から」
「「倉庫?」」
「なんでもないからっ!」
あの日から・・そうだったの?
だけど、
必至にその事を隠してる委員長。
焦ってるなあ。
まあ、婚約で会うより前に会ってたなん
て
知られてないだろうね。
「あらぁ、隠し事?」
「ちげぇーから」