不良彼氏は正反対

なんでか分からないけど、

仲良さげに喧嘩してる人を見てて

「クスッ。」


自然と笑みが出てた。


親が居るのも忘れて。

いつぶりだろう、心から笑ったのは。


この家では。

このとき、はっきり思ったの、
うん

決めてきた通りにしようって。



「恋華?どうした?」

「藤堂、遼さん・・・」

「え?はい・・・」

「私と・・・婚約ではなく、付き合って
もらえませんか?」



あたしは素直にそう言った。


委員長は・・・無言?


「あの?」

「もちろんっ!すげぇ、嬉しいっ!」

「ほんとですか!?」

「ああ」



よかった。

最初は、委員長の親の方もびっくりして
いたけど


婚約はなしにしてくれた。


うちの親も・・・

< 261 / 371 >

この作品をシェア

pagetop