不良彼氏は正反対
なんでか分からないけど、
仲良さげに喧嘩してる人を見てて
「クスッ。」
自然と笑みが出てた。
親が居るのも忘れて。
いつぶりだろう、心から笑ったのは。
この家では。
このとき、はっきり思ったの、
うん
決めてきた通りにしようって。
「恋華?どうした?」
「藤堂、遼さん・・・」
「え?はい・・・」
「私と・・・婚約ではなく、付き合って
もらえませんか?」
あたしは素直にそう言った。
委員長は・・・無言?
「あの?」
「もちろんっ!すげぇ、嬉しいっ!」
「ほんとですか!?」
「ああ」
よかった。
最初は、委員長の親の方もびっくりして
いたけど
婚約はなしにしてくれた。
うちの親も・・・