不良彼氏は正反対
奪ってやりたかった。
だからお前に目がいったんだ。
実際に婚約なんてするつもりなかった
んだ。
親に決められた結婚?そんな馬鹿なこと
するわけねぇ。
けど、
あんたを俺にホレさせるくらいはしてやろ
うと思ってたのにさ
どんだけ愛斗一筋なんだよ・・。
そうすごく思えるくらいあんたは
愛斗しか眼中になかった。
はっきり言って、
あんたは可愛いけど俺はもっと可愛いこ
を見て来た。
なのになんでだ?
愛斗に
笑いかけるあいつをみると心は痛んだ。
だからわかっちまった。
俺は、森沢恋華・・あんたが好きなんだ
って。
俺もそこまで悪じゃねぇ。
無理矢理奪ったりなんかしねぇ。
「もうすぐ、お食事会ね?恋華さんとは
どうなの?」
「まあ、ぼちぼち」
親に聞かれるたび
軽く流してた。