不良彼氏は正反対

あたしが無理やり掴まれたのに。

だけど・・・

愛斗は仲間を大事にするから
今は


あたしを優先に考えることなん
てしてもらえる


はずがないんだ。


「ご主人様、こちらの席にどうぞ」

「ありがとうっ!」

「いえいえ」



なんて元気なお客様・・


だけど

素直な人だ。



これが不良なんだね・・・・。


「では。一旦失礼しますね・・」


そう言ってあたしがお客様の元
を離れようとしたとき、



「俺、トイレ行くわ」


そう言って愛斗が席を立った。


なぜか、

あたしに視線をやりながら。



「なぁ、メイドさん・・案内して
くんねぇ?」

「えっ、あっ・・はい・・」


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